富士越龍
「富士越龍(ふじこしのりゅう)」は北斎晩年の肉筆画の代表作の一つ。 雄大な富士峰を超えて、龍が昇天する図柄である。全体に墨絵の筆致で描かれ、北斎独特の幾何学的山容の富士、黒雲を呼び伴い昇天する龍に自らをなぞられる北斎最晩年の心象とみることも可能な一幅である。 この幅、落款に出生の宝暦十年とともに、嘉永二己酉年正月辰ノ日と記されており、絶筆に極めて近い制作になるものとしても注目される。
Introduction
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信州小布施にある葛飾北斎の肉筆画美術館 北斎館公式オンラインストア。晩年の代表作の祭屋台の怒涛図、龍図、鳳凰図、富士越龍、冨嶽三十六景、赤富士、北斎漫画などに関わる額絵、かけ軸、カレンダー、ポスター、Tシャツ、文具などの葛飾北斎関連グッズを数多く取り扱っています。